2010/06/28

[映画]『告白』の原作小説の面白さは、中二病を言い訳にして蔓延る不条理な犯罪を、大人が「舐めてんじゃねえぞ」という常識の鉄槌で粉々にする爽快さでした。しかもこの大人は現実以上に非 道で残酷ですが、でないと勝てないという事実を突きつけます。映画版はこの対立軸が希薄でした。

それは原作の解釈の違いなので致し方ないのだけど、その差異を考慮しても力作でした。なので劇中、音楽が終止流れているのがもったいなかったです。要 所以外、音楽を外した方がずっと集中出来たのに、と思いながら。それくらい作り込んでいるから音楽という説明や保険をかけなくていいのに。

それくらいの力作だし、DVDでBGM抜きとか選べたら嬉しいなと。

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